バイデン、プーチンによる戦術核兵器の脅威は現実のものだ 2023年6月20日

つい先日、6月16日、プーチンは、ウクライナへの支援を続ける西側に「核の威嚇」でけん制するため、ロシアの戦術核兵器ベラルーシへの配備が進んでいると発言。

ロシアが核兵器を国外へ移転するのは、旧ソ連が崩壊してから初めて。「ロシアの戦略的敗北を考える人々が現状を忘れないようにするための抑止だ」で、移転作業は夏の終わりか年末までに完了する予定とか・・・

でもプーチンは、核兵器はロシアの領土の一体性や主権、国家存続が脅かされた場合にのみ使用するものだと主張し「現時点では必要ない」とも言っているけれど、ウクライナ軍の反転攻勢が進行している中、西側にウクライナへの軍事支援をやめさせたいのか、分かりやすい。

戦術核兵器は爆発の威力が小さく、戦場などで局地的な使用が想定されているものらしいけれど、ロシアはベラルーシ空軍機を核搭載可能に改修し、核弾頭を搭載できる短距離ミサイル「イスカンデル」のベラルーシ国内への配備を完了したと言ってる。

プーチン大統領は3月下旬にベラルーシへの戦術核兵器の移転を表明していて、ベラルーシのルカシェンコ大統領も6月13日にロシアから受け取った核兵器について言及していた。

米国のブリンケン国務長官は6月16日の記者会見でこのプーチン核兵器使用の可能性について「状況を注意深く監視する」が、現時点ではロシアが核兵器を使う兆候はなく、「米国の核態勢を変える理由にはならない」とも語ったらしい。

今日、6月20日には、バイデンが「2年ほど前、私がここでコロラド川の枯渇を心配していると言ったとき、皆は私がおかしいという目で見た。プーチンが戦術核兵器を使うことを心配していると言ったときと同じような目で見られた。これは現実だ」と。